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西の関と私

第14回

【酒屋の主人の役割】

造り酒屋の主人の役割は、番頭、小使い、販売員、経営担当等甚だ忙しい。それにも増してうまい酒を造り、喜んで飲んでいただくという大命題がある。また、よい酒を造るには3つの条件がいる。よい米、よい水、よい技術である。それにもう一つ加えさせていただくならば、経営者の姿勢ということになろうか。様々な勉強も必要となってくる。

その一つとして、いきおいいろんな酒に接することになる。自分のところの酒は勿論であるが、他の造り酒屋の酒も数多く集めては、ときおり利き酒させていただいている。舌や鼻に自信がなくてもやらねばならぬ務めである。「趣味と実益とが一致した結構な商売ですね」と言われたりするが、楽しみな半面、苦しみも多いものだと正直思う。評論家や鑑定官ではないので、よそ様のお酒を利かせてもらっても、良いとか悪いとか簡単に判定出来ないのが私の気持ちである。お互いに苦労しているなと思ったり、どんな造り方をしているのだろうかと興味をひかれたり、この酒屋さんと会ってみたいなとか、この杜氏さんの話を聞きたいなと思ったりで、利き酒の楽しみは尽きないのである。

また酒造りは小さいながら会社の中がまとまっていないと専念出来ない。酒はひとりで造れるものではない。皆を盛り立てて、お互い協力してゆかねば、うまい酒は造ることが出来ない。従業員も会社に何か誇りがないと、生きがいも少ないであろう。小さくても誇りを持てるような会社にしたいと頑張ってきた。大会社のように就職の第一志望に挙げられる会社ではないが、将来の芯になるような人材、立派な人材が育って欲しいと願っている。

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